続けて来れた理由は『辞めない』事
これはただ単純に『辞めなかった』だけでした。正直、辞めようと思った事が何度かありましたが、結局はこの仕事(空間デザイン)が好きなのです。いっぱい失敗して、痛い目にあって、最近になってやっと『一見さんお断り』なご紹介のみでお仕事が出来るようになりました。
人より遅いスタートから始まった
私は、和歌山の田舎で育ちました。公務員の父と書道家の母と理系の弟が1人の4人家族で育ちました。地元の短大の英文科を出て、腰掛けOL(今はそんな事言わないのかな?)な日々に、このままでは嫌だとお金を貯めてロンドンへ留学。半年後帰国して、またお金を貯め、大阪の建築の専門学校へ入りました。ロンドンから帰って「一級建築士になる」が私の夢でした。同級生は6つ下。6年遅いスタートでした。
建築業界って…
専門学校に通いながら、設計事務所でアルバイトをし、課題をこなし、ハードスケジュールで一気にアトピーが悪化しました。アルバイト先ではお家に帰れない(仕事が詰まっていて)先輩達を見て、これが普通だと思い込んでしまいました。卒業して工務店に勤めましたが、やはり朝8時から夜12時過ぎまで仕事して、身体を壊してしまい、結婚を期に辞めてしまいました。
派遣事務員になる
建築で勤めるには、身体が大変すぎると、事務スキルは高かったので、大手企業や商工会議所へ派遣でお世話になりました。でも事務の仕事は大抵午前中でする事がなくなってしまいます。毎回上司の方に仕事ないですか?と聞くのも心苦しく、自分の時間がなんだか無駄に過ぎていくのは勿体無くて「やりたい事をやりたいな…」と思っていたところに、専門学校の恩師の飲み会に呼ばれて参加しました。
独立すればいいじゃない!
モヤモヤしながら、派遣で働いている事も恥ずかしいなと思いながら、恩師の飲み会では先輩方も沢山来ていて、色んな場所で活躍されているのをいいなぁ、羨ましいなぁと端っこで聞いていました。そんな中、1人の女性の先輩が「私、独立しました」と言うのです。え?独立してもいいんだ!その時私はもう「私も独立する」になっていました。
友人の事務所に間借り
派遣を辞めて、独立すると決め、友人の設計事務所に間借りして、まだ仕事は友人がくれる図面書きの仕事が少し。このままではだめだと、情報を探し出すと、タワーマンションのプランナーの仕事がありました。インテリアコーディネーターの仕事ですが、ダメ元で面接へ。持って行った資料が気に入って貰え、採用してもらえました。その時はまだインテリアコーディネーターも2級建築士も持ってませんが、やりたい気持ちだけでなんとかなるものだと思いました。
経験を詰む事が続けるに繋がる
マンションのプランナーの仕事から、住宅の間取り設計、リフォーム、リノベーション、モデルハウスのコーディネート、店舗の改装、ディスプレイ、看板デザイン、名刺デザイン、広告デザインなど、自分の出来る事が増えていき、お客様に満足いただける事が増えていきました。ご満足いただけると、またお声かけくださり、ご紹介もいただけるようになっていきました。でもここまで来るには20年かかってます。
20年超えのノウハウをこれからお伝え出来たらと思ってます
どうやって、お客様の満足度を上げ、信頼を得るか?良いものを創る事は勿論ですが、それだけではご紹介に繋がりません。『一見さんお断り』のご紹介だけでお仕事を続けていくノウハウを、これからお伝え出来たらと思ってます。まずは「辞めない」が続くコツです。辞めずに続けてください。